メルボルン:グレート・オーシャン・ロード、蒸気機関車、ペンギン・パレード

ハエだらけのグレート・オーシャン・ロードから、パッフィン・ビリー、コアラ、フィリップ島のペンギン・パレードまで。

メルボルン初日は、まずグレート・オーシャン・ロードへ行った。ここで絶対に触れておきたい。グレート・オーシャン・ロードで一番印象に残り、一生忘れられそうにない動物――ハエだ。とにかくそこら中がハエだらけで、逃げようがない。道を歩きながら適当に手を振れば、数匹には確実に当たる。普通、ハエみたいな小さな虫は屋外で3メートルも離れれば見つけるほうが難しいはずだ。でもここでは、いくらでも見つかる。マスクをしている人も多かった。口を開けて話すのは非常に危険な行為で、少し油断すると新鮮なタンパク質を補給することになるからだ。

グレート・オーシャン・ロードのどれくらいの区間でこの問題があるのかは知らない。でも僕が行った観光地は全部こうだった。原因はたぶん、海辺の湿った環境でハエが増えやすいうえに、誰も特に対策していないから、ここまでの状態になったんじゃないかと思う。以前、サンフランシスコ近くのアルカトラズ島でも似た経験をしたが、体感ではここのほうがさらにひどかった。来るならマスクがおすすめだ。虫よけスプレーはあまり役に立たない気がする。数が多すぎて全部は防げないし、命知らずの一匹や二匹は必ず突っ込んでくる。歩くときも気をつけたほうがいい。眼鏡をしていなければ、ハエが目に直接飛び込んでくる可能性もある。実際、僕の眼鏡には一匹が正面衝突した。

この最悪すぎるユーザー体験を横に置けば、グレート・オーシャン・ロードの景色はかなりよかった。

最初に着いたのは、トゥエルブ・アポストルズ(Twelve Apostles)。ここの写真は中国の人民教育出版社版の英語教科書の表紙に使われている。そのため、片手に英語の教科書、もう片方にカメラを持ち、表紙と背景の景色を重ねて撮っている観光客をよく見かける。結果は――本当にまったく同じだった! 僕が一番気になったのは、みんなどこでその教科書を手に入れたのかということだ。まさか中国からずっと背負ってきたわけではないだろう。でも小紅書の攻略を見てから来たのなら、本当に持ってきた可能性はある。

グレート・オーシャン・ロード沿いの海岸風景は確かによかった。でも今この写真を見ると、「いかにもハエが増えそうな環境だな……」としか思えない。

途中で適当にレストランへ入った。その店先で、たまたま元気な鳥たちにも会った。人をまったく怖がっていない。もう完全に慣れているのだろう。

その次はスプリット・ポイント灯台(Split Point Lighthouse)へ行った。ただ、観光シーズンで人が多すぎるため閉鎖されたと聞き、中には入れなかった。仕方なく遠くから写真だけ撮った。

そして旅が終わりかけたころ、旅の始まりに到着した。つまり僕たち、グレート・オーシャン・ロードを最初から最後まで逆向きに回っていたのか?

これで初日の旅は終了。ホテルへ戻ってすぐにシャワーを浴びた。一日中ハエの中で着ていた服なんて、もう二度と着られる気がしない……。

2日目は、まずパッフィン・ビリー鉄道(Puffing Billy Railway)に乗った。この蒸気機関車もメルボルンの有名な観光スポットだ。何と言えばいいのか。現代の交通手段として見れば、ボロくて遅くて、日常的に使いたい人はほとんどいないと思う。でも歴史ある観光列車としては、古ければ古いほど価値が上がるということなのか?

乗車体験はかなりよかった。上の写真のように、僕たちが乗ったときは車両の縁に腰かけ、柵の間から脚を外へ出すことができた。ただし当然、各車両でそこに座れる人数は限られていて、半分くらいの人は車内の席に座るしかない。縁に座れるかどうかは、乗車したタイミングか、あとで誰かが譲ってくれるかにかかっている。僕たちの車両はみんなマナーがよく、出発から到着まで1時間以上ずっと同じ場所を独占して、誰にも譲らない人はいなかった。

その次は、マル・コアラ&アニマル・パーク(Maru Koala and Animal Park)へ行った。名前の通り、コアラを間近で観察できるのが特徴だ。木にだらっとぶら下がっているのを見ると、やっぱり木の上の怠け者じゃないか、という疑惑が完全に確定した。

この動物園には、ほかの動物もたくさんいた。クジャクが羽を広げているところにも出会った。一緒にいた人によると、何度も見たことがあるのに、見るたびにまた撮りたくなるらしい。

この動物園には、オーストラリア名物のボクサー、つまりカンガルーも大量にいた。しかも何種類かいる。

大きいのと小さいのを一緒の画面に収めるのも、なかなか簡単ではない。

夜は、フィリップ島のペンギン・パレード(Phillip Island Penguin Parade)を見に行った。「辺り一面」の小さなペンギンたちが、海から陸へ向かって走ってくる。ここで「辺り一面」にカギ括弧をつけたのは、数は多いが、さすがにそこまで大げさではなかったからだ。何しろ僕は南極で、本当の意味で辺り一面がペンギンという光景を見ている。あれと比べれば、こちらは規模がまるで違う。ツアーのほかの人たちは大興奮だった。おそらく野生のペンギンを見るのが初めてだったのだろう。僕の反応が少し薄かったのは仕方ない。なんせ本物の大波も大群も、もう見てしまっている。

下の写真は、昼間に近くで撮ったものだ。夜に本当に帰ってくる時間は暗すぎて、写真がまともに写らなかった。当然フラッシュは禁止なので、何もきれいに撮れず、ここには載せない。

これでメルボルンの旅は無事に終了した。