人生初のオンサイト面接
ヴェローナ, アメリカ
アメリカで初めて一人で飛行機に乗り、ホテルに泊まって、Epicのオンサイト面接へ。
場所 · 都市 · ウィスコンシン州
1件の記事 · 国: アメリカ
アメリカで初めて一人で飛行機に乗り、ホテルに泊まって、Epicのオンサイト面接へ。
旅そのものは平凡だったけれど、人生初がやたらと詰まっていた。初めてのキャリアフェア、アメリカで初めて一人で乗る飛行機、初めて一人で泊まるホテル、そして初めてのオンサイト面接などなど。
まずは大学のキャリアフェアで履歴書を配り、夏のインターンを探した。僕は学部の2+2プログラムに参加していて、この年がアメリカに来て最初の年だった。中国でどれだけ成績が良くても、来たばかりなので今の大学でのGPAはまだない。こういう状態だと、相手がこのプログラムをよく知っていて、中国での成績がどれくらいのものか理解してくれない限り、履歴書を出してもほぼ相手にされなかった。
それでも出しに行った。当日はスーツをびしっと着て、珍しくそれなりに人間らしい格好をしていたが、新品の革靴には一日で足首を破壊されかけた。ほかの学生もだいたい同じような格好だった。当時はまだコンピューターサイエンス専攻が今ほど多くなく、ほかの分野では面接時の服装にもっと厳しかった。その後、プログラマーの採用が増えるにつれて、タンクトップに短パンでキャリアフェアへ来る人までどんどん増えていった。
そして案の定、ほとんどは何の返事もなく消えていった。そんな中で僕の履歴書を拾ってくれたのがEpicだった。キャリアフェアの二日後には連絡が来て、面接を受けることになった。
当時の僕はかなり自信満々だった。競技プログラミングをやっていたので、難しいのは面接の機会を手に入れるところまで。その先のコーディング面接なんて、簡単な問題をさっさと解くだけだと思っていた。しかも最初の面接があまりにも簡単に手に入ったので、このあとも次々に面接が来るものだと勘違いしていた。
一次は電話面接。何を話したかはまったく覚えていないが、とにかく通った。
二次はなかなか面白かった。指定された試験会場へ行く必要があったのだが、道に迷ったのでよく覚えている。地図を見ると、会場はS字型の道路沿いにあった。その道なら見覚えがあると思い、バスに乗って向かったものの、いくら探しても見つからない。よく見ると、数百メートル離れたところに、ほぼ平行なS字型の道路が二本あった。完全に違うほうへ来ていたのだ。慌ててもう一本の道まで走った。早めに出ていたおかげで、なんとか間に合った。地図の形だけで判断せず、最初から住所をきちんと確認すればよかった。
そして2時間、プログラミング問題を解いた。具体的に何問あったのかは、もう覚えていない。ただ、当時の僕は競技プログラミングをやっていたので、特に難しかったという記憶はなく、かなり早く解き終わった。
二次も、まあ当然のように通った。
そしてオンサイト面接。人生で初めてだった。大学から飛行機でEpic本社のある街へ行き、一泊して翌日に面接を受け、そのまま飛行機で戻る。費用はすべて会社持ちだった。
正直、少し不安だった。それまでアメリカでは、一人でバスに乗って空港へ行ったことも、一人で飛行機に乗ったことも、一人でホテルに泊まったこともない。何も分からず詰むのでは、と心配していた。
実際、何も分かっていなかった。いちばん怖かったのはマディソン空港だ。会社がホテルまで送ってくれるドライバーを手配していたのだが、よくあの人を見つけられたと思う。空港を一周し、もう完全に迷子だと焦りまくった末、なぜか最後は入口付近で奇跡的に会えた。
その後は無事にホテルへ到着した。とりあえずフロントにパスポートを渡したら、僕がやるべきことは全部終わったらしい。
その夜は会社の社員との食事会があった。メールには「参加しなくてもいいが、ほかの人は参加するかもしれない」と書いてある。何だそれ……要するに、できれば来いという強い圧では? しかし、この英語力である。
案の定、夕食ではメニューすら読めなかった。ハンバーガーなら大事故にはならないだろうと思い、とりあえず最初に載っていたものを適当に注文した。周りは楽しそうに話しているのに、僕はまったく会話に入れない。ただホテルへ帰って寝たかった。
翌日、オンサイト面接の会場へ。キャンパスはとてもきれいで、当時まだ何も知らなかった僕にはかなり衝撃的だった。社員たちも、このキャンパスがどれだけすごいか盛んに話していた。ずっと後になってから、ベイエリアの大企業なんて、たぶんどこも派手なキャンパスを持っているのではと思うようになった。
面接の具体的な内容は完全に忘れた。ただ、最後のとんでもない回答だけは覚えている。最終の行動面接で、面接官に「なぜうちで働きたいのですか?」と聞かれた。どこにでもある普通の質問だ。そこで僕は即答した。「留学生を採用しているからです」。なんとも正直すぎる回答である。
当時は何がまずいのか、まったく分かっていなかった。そもそもこの会社へ行きたいと強く思っていたわけでもなく、完全に気が緩んでいた。その後、Epicからの連絡はきれいに途絶えた。十年以上たった今でも、僕はまだ不採用通知を受け取っていない。
その答えも、当時は別に何とも思っていなかった。ずっと後になって思い返して、ようやくどれだけ場違いな回答だったかに気づいた。今考えると、面接官はその場で帰ってくれと思っていたのかもしれない。
こうして、人生初のオンサイト面接は、見事に何もないまま終わった。